「薪ストーブの煙突掃除を怠ると大きな事故の原因になりますよ。」
キャンプで薪ストーブを使ったあと、煙突の掃除をしてますか?
これを怠ると重大な事故を起こす危険性がありますよ。
薪ストーブの煙突掃除はすごく簡単な作業なので、使用後は必ず毎回掃除をしましょう。
この記事では
- キャンプ用薪ストーブ煙突掃除の重要性
- キャンプ用薪ストーブの煙突掃除方法
- 煤やタールの付着を軽減するために
を紹介します。
汚れをためると余計に掃除が大変になるので、毎回きちんと煙突掃除ですよ!
サクッと掃除の方法が知りたい方は、目次から「キャンプ用薪ストーブの煙突掃除方法」をクリックしてくださいね。
キャンプ用薪ストーブ煙突掃除の重要性
キャンプ用薪ストーブ使用後の掃除はとても重要です。
薪ストーブ本体は灰が溜まるので毎回掃除すると思いますが、煙突は見落としがち。
しかし、実は煙突の掃除こそ次回以降も安全・快適に使うために重要なのです。
なぜ薪ストーブの煙突掃除が重要なのか?
煙突詰まりの原因
薪ストーブを使用すると煙突内に煤やクレオソートと呼ばれる有機タールが付着します。
この煤やタールの汚れが薪ストーブ事故の大きな原因に。
煤やタールの汚れを放置すると使用するたびに汚れがひどくなり、次第に詰まってしまいます。
煙突が詰まったままで使用すると煙が逆流したり火災の原因につながり大変危険です。
煙の逆流の原因
薪ストーブ内で起こる自然気流のことをドラフト効果と呼びます。
ドラフト効果を詳しく解説
薪ストーブ本体で薪が燃えると発生する熱い煙は、空気よりも軽いので煙突を伝って上に行こうとします。
これが上昇気流です。
上昇気流が起こると煙突下部の薪ストーブ本体は新しい空気を取り込み、薪と一緒に燃えることでさらに熱い煙が発生します。
このように薪ストーブ本体で薪を効率よく燃やし、煙突から煙を排出する自然な空気の流れをドラフト効果と呼びます。
煙突掃除を怠り煙突が詰まってしまうと、ドラフト効果がうまく作用せず煙突から排出されるはずの煙が逆流してしまいます。
煙が逆流するとテント内に煙が充満し危険です。
煙道火災(煙突火災)の原因
タールは燃えやすい性質で高温になると自然発火することがあります。
煙突にタールが付着したまま薪ストーブを使用すると煙道火災(煙突火災)の原因に。
煙道火災が起こると煙突内で大きな炎が上がり、煙突やテントを溶かしたり火の粉を周囲に飛ばして大変危険です。
キャンプ場には自分以外の方も大勢いますので、まわりに被害が及ばないためにも薪ストーブの煙突掃除は必ず行いましょう。
薪の燃焼効率が悪くなる原因
煙突が詰まりドラフト効果が作用していないと薪の燃焼効率が悪くなります。
薪の燃焼効率が悪いと薪の消費量が増えたり、火が消えてしまうことがあります。
薪ストーブを効率よく快適に使うためにも煙突掃除は大切です。
- 煙突内に煤やタールが付着の原因
- 煙の逆流の原因
- 煙道火災(煙突火災)の原因
- 薪の燃焼効率が悪くなる原因
キャンプ用薪ストーブの煙突掃除方法
キャンプ用薪ストーブの煙突掃除方法はとっても簡単。
薪ストーブ煙突掃除用のステンレスブラシが販売されています。
私の使っている薪ストーブG-STOVE HEAT VIEWならテンマクデザインから販売されているウッドストーブ専用ステンレスブラシMがピッタリサイズ。
このステンレスブラシを使って煙突内をゴシゴシするだけ。
薪ストーブを使用するたびに毎回掃除をすればこの作業だけで済みます。
しかし、掃除をせず放置すると煤やタールが固まりステンレスブラシで擦るだけでは剥がれなくなります。
煙突掃除用の煙突クリーナーを使ってタールを剥がしたり、煙突を焚き火で焼いてタールを剥がしたりと手間が増え余計に掃除が面倒になってしまいます。
薪ストーブ使用直後なら軽作業で済むので、掃除用のステンレスブラシもキャンプに持って行きましょう。
煤やタールの付着を軽減するために
薪ストーブの煙突掃除の重要性をしっかり認識したうえで、煤やタールが煙突に付着するのを軽減するためにできることを紹介します。
薪ストーブ内に空気をしっかり送り込む
煤やタールは薪が完全に燃えていない場合に発生します。
不完全燃焼です。
薪の燃費を良くするために吸気口を閉じたり狭くしてしまうのは、不完全燃焼の原因になります。
薪ストーブ内にしっかり空気を取り込めるよう、吸気口の調整を行ってください。
薪を詰め込み過ぎない
薪ストーブ内に薪を詰め込み過ぎるのも、空気が十分吸気できなくなるので良くありません。
薪は適時補給するようにして、吸気口の調整と合わせて不完全燃焼を起こしにくい環境を作りましょう。
しっかり乾燥した薪を燃やす
湿った薪を燃やすのも不完全燃焼を起こす原因です。
薪はしっかり乾燥したものを選びましょう。
- 薪ストーブ内にしっかり空気を送り込む
- 薪を詰め込み過ぎない
- しっかり乾燥した薪を燃やす
薪ストーブを安全・快適に使うための煙突掃除
冬キャンプの薪ストーブは本当に楽しいですよね。
しかし、使い方や使用後の掃除を怠れば大きな事故を起こす可能性があります。
とくに煙突掃除は見落としがちですが、とても重要です。
- 煙突内に煤やタールが付着の原因
- 煙の逆流の原因
- 煙道火災(煙突火災)の原因
- 薪の燃焼効率が悪くなる原因
薪ストーブの煙突掃除はステンレスブラシで擦るだけの簡単な作業なので、キャンプ撤収時に一緒に行いましょう。
私もお気に入りの薪ストーブで今年も冬キャンプを楽しみます。
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