タープの設営は張り方にバリエーションがあるので初心者の方には少し難しいかもしれません。
タープを上手に活用できると季節や天候によってはテントが必要なくなるケースや、デイキャンプや車中泊のリビングスペースとしても役に立ちます。
そこで初心者の方にオススメしたいタープの設営方法が“レクタタープのムササビ張り”です。
ムササビ張りというとヘキサタープ(6角形)をイメージされる方もみえると思いますが、レクタタープ(長方形)でも要領は同じです。
長方形のレクタタープの方がシンプルな形なので比較的簡単に扱うことが出来ます。
今回はレクタタープのムササビ張りの手順を紹介していきます。
ちなみに使用したタープは「スームルームレクタタープ3.0m×3.85mTC」です。
TC素材なのでタープの下で焚き火を楽しむことも出来ますよ。
設営手順①タープを広げる

まず設営場所にタープを広げます。
ポールを差し込む側はガイロープをペグダウンするためのスペースが十分あることを確認しておきましょう。
設営手順②後方ペグダウン



次に後ろ側の両サイドと中央の計3ヵ所をペグダウンします。
レクタタープは長方形なので一直線でOKです。
設営手順③ポールを支えるガイロープの位置決め
次いでタープ前方に差し込むポールを支えるガイロープのペグダウンする位置決めを行います。
タープ前方中央から使用するポールをまっすぐ倒し、さらに倒したポールの先端から90度ポールを回転させます。



90度回転させたポールの先端にあたる場所がペグダウンする位置になります。
反対側も同じ要領でペグダウンしておきます。
設営手順④ポールを立てる
先ほどペグダウンした2ヵ所にガイロープを掛け、ポール→タープ→ガイロープの順に重ねてポールを立ち上げます。


注意点は2点。
- ガイロープはある程度緩めておくこと。(絞り過ぎるとポールが立ち上らず、緩め過ぎだとポールが倒れてしまいます。)
- ポールにタープとガイロープを重ねる順番を間違えないこと。(タープをガイロープで抑え込む格好にして重ねます。)
画像で使用しているポールは「DODビッグタープポール」2mの長さに調整して使用しています。
設営手順⑤ガイロープを絞ってポールを安定させる

ポールが立ち上ったらガイロープを絞ってポールを安定させます。
ポールはまっすぐ立てるよりも接地面を若干タープの内側に入れて角度を付けておくと強度が増します。
設営手順⑥タープ前方の両サイドをペグダウン


タープ前方の両サイドは好みの角度に広げてガイロープでペグダウンしていきます。
風が強い日はタープ中央の両サイドもガイロープでペグダウンしておくと強度が増します。
これで完成です。

レクタタープのムササビ張りが設営簡単な理由
- 長方形だから形をイメージしやすい。
- 使うポールが1本だけだから立ち上げが簡単。
レクタタープのムササビ張りが設営簡単な理由の1つは長方形であることです。
ヘキサタープでも設営の要領は同じですが、ヘキサタープは6角形でも変形の6角なのでやや形が複雑です。
比べてレクタタープは長方形で感覚的に形をイメージしやすく初心者でも簡単に扱えます。
もう1つの理由はムササビ張りなら使用するポールが片側1本だけという点です。
タープ設営が難しく感じる原因はポールの立ち上げです。
タープのもっともオーソドックスな設営方法はポール2本で支える方法ですが、この2本のポールを立ち上げる作業が初心者には少しハードルが高めですね。
1人での設営や風が強い日はなおさら難しく感じます。
ムササビ張りなら片側1本のポールを立ち上げるだけなので簡単です。
車中泊・デイキャンプにもおすすめ

レクタタープのムササビ張りはソロキャンプのテント代わりとしても使えますし、デイキャンプや車中泊のリビングスペースとしても活躍します。
実際、私もN-VANで車中泊するときのリビングスペース、荷物置き場としてレクタタープをムササビ張りで使っています。
今使っているスームルームレクタタープはTC素材なので車中泊でもタープの下で焚き火を楽しむことができます。
レクタタープは初心者の方でも扱い易く、ムササビ張りなら設営も簡単なので是非試してみてください。
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