「キャンプ始めたいんだけどテントってどうやって選べば良いの?」「そもそもテントの種類ってたくさんあるけど違いは何?」
テントの購入は数あるキャンプ道具のなかでもっとも高額になる重要なポイントなので失敗したくないですよね。
テント選びの主な判断基準は以下の5つ!
- 使用人数と目的
- 設営の難易度
- 素材(耐水性、通気性などの機能)
- 価格
- デザイン
テントの主な種類は以下の6つ!
- ドームテント
- 2ルームテント
- ワンポールテント
- ワンタッチテント
- ロッジテント
- パップテント
この記事ではテントの選び方(判断基準)と主なテントの種類について解説していきます。
テント選びの判断基準と自分がやりたいキャンプのイメージを合わせることで最適なテントの種類を選ぶことが出来ますよ!
テントの選び方
テント選びの判断基準は冒頭にあげた5つのチェック項目です。
それぞれ解説していきます。
テントの使用人数と目的
まず最初に考えるべきなのは使用人数と使用目的です。
ソロキャンプ、デュオキャンプ、ファミリーキャンプ、グループキャンプなど。
一緒にキャンプする人の人数によって最適なテントの大きさを考える必要がありますね。
テントには使用人数が設定されていますので目安にして下さい。(1人用、2~3人用、4~5人用など)
注意点として実際には「2~3人用のテントで大人3人が寝ると窮屈に感じる」というように設定されている使用人数にはゆとりのないことが多いです。
快適なキャンプを楽しむためにテントのサイズはゆとりを持ったサイズを選ぶことを強くオススメします!
4~5人用のテントをソロキャンプで使っている方もたくさんいますよ!
また、オートキャンプなのかツーリングキャンプなのかバックパックスタイルなのか?
移動手段によって持ち運べる荷物の量(大きさ、重さ)が変わってきます。
とくにツーリングキャンプやバックパックスタイルのキャンプを考えている方はテント収納時の大きさと重さも忘れずにチェックしておきましょう!
- 人数によって最適なテントの大きさを選ぶ。
- ゆとりを持ったサイズを選ぶ。
- テント収納時の大きさ、重さも忘れずチェック。
テント設営の難易度
キャンプ初心者にとってテント設営は最初の難関ですね!
基本的にテントは大きければ大きいほどポール、ペグなどのパーツが増え設営の難易度が上がります。
今回紹介するなかで一番大きなテントの種類はロッジテントになりますが、キャンプ経験ゼロの初心者がいきなりロッジテントの設営に挑戦となるとハードルは高いです。
しかしロッジテントが使用人数と目的に合っているなら事前に設営方法を勉強してからキャンプに行くことをオススメします。
個人的な体感ですがテント設営の難易度は易しい方から順に
ワンタッチテント→ドームテント→ワンポールテント→パップテント→2ルームテント→ロッジテント
こんな感じです。
テント設営が易しいか難しいかだけでテントを選ぶのはNGですが大きいテントほど設営難易度が高いということを覚えておきましょう。
- テントは大きくなるほど設営難易度が上がる。
- 事前に設営方法を勉強しておく。
- 設営の難易度だけでテントを選ぶのはNG
テントの素材
テントの素材(テント生地)は耐水性、耐火性、通気性など機能面において重要な役割を担っています。
多くのテントに使われているのがポリエステル素材、次いでコットン素材、ポリコットン素材が代表的な主な素材です。
それぞれの特徴を解説していきます。
ポリエステル素材
ポリエステル素材は耐水性が高く雨が降っても水を通しにくいのが最大の特徴です。
また生地が軽く薄いため持ち運びも楽です。
一方で火に弱く、火の粉が当たっただけで簡単に穴が空いてしまいます。
近くで焚き火をする場合は風向きに注意するなどして火の粉がテントに当たらないようにしましょう。
コットン素材
コットン素材は綿ですね。
コットン素材は耐火性が優れていて火の粉が当たっても生地が傷むことはありません。
テントの近くで焚き火をするならオススメしたい素材ですね。
通気性が高いという特徴もあります。
天然素材ゆえ雨や湿気に弱くカビ易い性質がありますので使用後のメンテナンスは重要です。
また生地が厚く重いので持ち運びの利便性は低いです。
ポリコットン素材
ポリエステルとコットンを混ぜたハイブリッド生地でTC素材とも呼ばれたりします。
ポリエステルとコットンの良いとこどりをした素材で耐水性・耐火性・通気性を兼ねそろえ、素材だけでテントを選ぶなら真っ先にポリコットン素材のテントを選択します!
ただしコットン素材同様メンテナンスは欠かせませんし、持ち運びの利便性は低いです。
- ポリエステル素材は軽量コンパクトで耐水性が高い。火に弱いのが弱点。
- コットン素材は耐火性、通気性に優れている。湿気に弱くカビ易いためメンテナンスは欠かせない。持ち運びもかさばる。
- ポリコットン素材はポリエステルとコットンの良いとこどり。耐水性・耐火性・通気性を兼ねそろえる。メンテナンスが必要なのと持ち運びがかさばることが弱点。
テントの価格
キャンプ初心者がキャンプ道具を揃える上でもっとも高額になるのがテントなので価格は無視できません。
テントの価格はピンキリで数千円のものから十数万円するようなものまで幅が広いです。
ここでは大まかな価格の目安をご紹介します。
- ドームテントー1万円~5万円
- 2ルームテントー7万円~15万円
- ワンポールテントー2万円~5万円
- ワンタッチテントー5千円~2万円
- ロッジテントー10万円~20万円
- パップテントー2万円~4万円
これはあくまで目安ですので、この価格より安く購入できるものもあれば高額になるものもあります。
また人気の高いテントは価格が吊り上がっていることもありますので購入前にメーカーの公式サイトなどで定価を確認するようにしましょう。
価格の面ではミドルクラスのドームテントかワンポールテントが汎用性(居住性、設営のし易さ)も高くキャンプ初心者にオススメのテントといえます。
- テントの価格はピンキリ!数千円~十数万円まで。
- 購入前にメーカー公式サイトで定価をチェック。
- 初心者にはミドルクラス帯のドームテントかワンポールテントが汎用性高くオススメ。
テントデザイン
SNSやYouTubeでオシャレキャンパーと呼ばれる方たちが情報発信していることもありオシャレなキャンプに憧れを抱いている初心者の方も多いはずです。
キャンプを楽しむためにテントデザインも当然重要な条件になってきますよね。
デザインの好みは人によって違いますので一概にどの種類のテントが良いとはいえませんが「このテントかっこいいな~」と思うテントはなかなか良いお値段がしたりします。
デザインも商品価値の一部であることを理解しておきましょう。
例えばオシャレキャンプメーカーの代表格ノルディスクの製品は初心者には手が出しづらい価格設定です。(※その分製品自体も良品!)
他の人とデザインで差別化をはかるために「誰も使っていない」「聞いたことのないメーカー」のテントを安易に選ぶのはオススメ出来ません。
テントは家の役割を担う重要なアイテムです。
デザインに気を配るのと同じように機能性、居住性などテント本来の役割にもしっかり気を配りましょう。
いくらオシャレでも雨、風をしのげないテントでは意味がありません。
- デザインも商品価値の一部であることを理解しておく。
- 他人との差別化のためデザイン重視で安易にテントを選ぶのはNG。
- デザインとテント本来の役割両方に気を配ることが大切。
テント選びは5つの判断基準を複合的に考えるのが大切だね!
見た目や値段だけで選んでしまうと後悔することになるかもしれないから注意しようね!
テントの主な種類
つぎにテントの主な種類をみていきます。
冒頭で上げた6つの種類のテントをそれぞれ解説していきます。
ドームテント
ドームテントはソロキャンプ、デュオキャンプ、ツーリングキャンプ、ファミリーキャンプ、グループキャンプと用途は多岐にわたり利用者がもっとも多くラインナップも豊富です。
使用人数に合わせたサイズバリエーションも幅広く、扱い易いテントなのでキャンプ初心者にもオススメです。
自立式テントなのでテントの移動も楽に行えます。
テント素材はポリエステル素材が主で価格の目安は1万円~5万円程度です。
- 収納時、軽量コンパクト
- 室内に遮るものがなく広い
- 設営簡単な自立式テント
- 火に弱い素材なので焚き火をする場合は注意が必要
- リビングスペースがないので必要な場合は別途タープを用意する
※自立式テントとはペグや張り縄(ガイロープ)を使わなくてもポールとテント生地の組み合わせだけで立ち上げることが出来るテントのことをいいます。対して非自立式テントはポールを柱とし、ペグと張り縄を使ってテンションをかけることで立ち上げることが可能になるテントです。
2ルームテント
2ルームテントはドームテント(寝室)とタープ(リビング)が一体型になったようなテントで、ファミリーキャンプやグループキャンプにオススメです。
リビング部分を開放しておけば通気性に優れ暑い季節でも快適に過ごせます。
また完全に締め切ったフルクローズ状態にすれば冬場の”おこもりキャンプ”も楽しむことが出来ますよ。
テント素材はポリエステル素材が主で価格の目安は7万円~15万円程度です。
- テントとタープの一体型で超広々
- 季節、天候の影響をうけにくく一年中快適にキャンプを楽しめる
- フルクローズ状態で冬場も”おこもりキャンプ”OK
- 設営に時間がかかる
- 重く持ち運びの利便性が低い
- 価格が高い
ワンポールテント
ワンポールテントはソロキャンプから3,4人のグループキャンプまで対応出来ます。
テント設営が簡単で室内スペースも広いので初心者にもオススメ出来ます。
コットン素材・ポリコットン素材を使ったモデルも多くあり、テントの近くで焚き火をしても安心です。
テントの前後に大きな出入り口がついているモデルもあり両方開放しておけばタープの代わりとしても使うことが出来るので、テントレイアウトの自由度が高いです。
テント素材はポリエステル、コットン、ポリコットンそれぞれモデルがあり、価格の目安は2万円~5万円程度です。
- トンガリ頭の特徴的なデザイン
- テント設営が簡単
- テントのレイアウト自由度が高い
- コットン素材、ポリコットン素材のテントであれば火の粉に強い
- 室内の真ん中にポールが立っているので邪魔になる場合がある
- 非自立式テントなのでペグダウン出来ない場所では使えない
ワンタッチテント
ワンタッチテントは傘を開く要領で広げれば設営できるテントです。
もっとも設営が簡単なテントの種類で設営時間は実質なしといっても過言ではありません。
サイズは1人用~最大3,4人ようまでツーリングキャンプやバックパックスタイルの方にオススメです。
大きなテントの中に寝床専用のテントとして組み合わせで使われることもあります。※カンガルースタイル
テント素材はポリエステル素材が主で価格の目安は5千円~2万円程度です。
- テント設営時間実質なし
- 軽量コンパクト
- 低価格
- シングルウォールのため結露しやすい
- 冬期キャンプには対応できない(使うならカンガルースタイルでインナーテントとしての使用を推奨)
- 居住スペースが狭い
※シングルウォールとはフライシートのみのテント。対してフライシートとインナーシートの組み合わせをダブルウォールといいます。多くのテントでダブルウォールが採用されています。ダブルウォールにすることで結露の軽減と保温効果が期待できます。
ロッジテント
ロッジテントは1990年代の第一次キャンプブーム時に流行したテントです。
テントの大きさは最大クラスの種類で小屋のような形をしています。
ファミリーキャンプ、グループキャンプにオススメです。
見かける機会は多くありませんが、ロッジテントの存在感は圧倒的です!
テント素材はポリエステル、コットン、ポリコットンそれぞれのモデルがあり、価格の目安は10万円~20万円程度でもっとも高額な種類のテントでもあります。
- 小屋のような広く快適な居住性
- ヴィンテージ感があり、かわいらしいデザイン
- 圧倒的な存在感で注目の的
- 設営に時間を要する
- 価格が高い
- 大きく、重いので持ち運びは不便
パップテント
アメリカ軍のパップテントを模した形のテントです。
“軍幕テント”とも呼ばれミリタリー調で野営の雰囲気を楽しめることから男性を中心に人気があります。
ソロ用テントですがフライシートの片側を庇のように跳ね上げれば(キャノピースタイルという)、広いスペースを確保することが出来ます。
テント素材はコットン、ポリコットンが主で価格の目安2万円~4万円程度です。
- コットン、ポリコットン素材ならキャノピースタイルの下でも焚き火を楽しめる
- 野営の雰囲気を楽しめる
- ソロ用テントにしてはゆとりのある大きさ
- 背の低いテントなのでロースタイルキャンプに限定される
- コットン、ポリコットン素材は収納時にかさばり重さもあるのでソロ用テントでもツーリングキャンプやバックパックスタイルには向かない
テントの種類は悩みどころだけど最初のテントでどれがいいのかわからない方にはドームテントかワンポールテントがオススメ!
中価格帯で取り扱いが簡単、ソロキャンプから複数人のキャンプまで幅広く対応できるからね!
テントの選び方、主な種類のおさらい
テント選びの判断基準は以下の5つでしたね。
- 使用人数と目的
- 設営の難易度
- 素材(耐水性、通気性などの機能)
- 価格
- デザイン
これらを複合的に考えて選ぶのが上手なテント選びです。
テント選びの判断基準とやりたいキャンプのイメージを合わせることで自分に最適なテントの種類を選択することが出来ます。
テントの主な種類は以下の6つです。
- ドームテント
- 2ルームテント
- ワンポールテント
- ワンタッチテント
- ロッジテント
- パップテント
例)ツーリングでキャンプに行きたいから軽くて小さいテントで、冬でも使えるテントが良い→ドームテントがオススメ!
例)家族でキャンプしたいから寝室が広くてリビングもあった方がいい、寒さを気にせず鍋を囲みたい→2ルームテントがオススメ!
キャンプしているシーンをイメージすることはとても大切で選ぶべきテントが絞られてきます。
テントはキャンプを始める上で必要不可欠であり、自分のキャンプスタイルを左右する重要な道具です。
失敗して後悔しないように賢くテントを選びましょう!
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