「これから軽バン車中泊をはじめたい」・「車中泊をもっと快適にするためにポータブル電源の購入を検討している」という方は必見です。
ポータブル電源は種類が多く高額アイテムなので、どれを選んだら良いのか迷われている方も多いのではないでしょうか。
ポータブル電源を選ぶ際に見るべきポイントは以下のとおり。
- 定格出力
- 容量
- 純正弦波
- 使いたい電化製品の消費電力
これらの組み合わせで自分に合ったポータブル電源を選択します。
上記のポイント確認を行わないと使いたい電化製品が使用できない状況になりかねません。
とても大切なので忘れずにチェックしましょう。
定格出力
定格出力とはポータブル電源が安定して出力できる電力量を示します。
例えば、私が使っているポータブル電源EcoFlow RIVER 2 MAXの定格出力は500W(ワット)ですので、使用する電化製品の消費電力が500W以下であれば安定して動作します。(EcoFlow RIVER 2 MAXはX-Boost機能で750Wまで電力供給可能ですが、ここでは定格出力500Wとして考えています。)
反対に、使いたい電化製品の消費電力がポータブル電源の定格出力より大きい場合、その電化製品は使用できませんので注意が必要です。
ありがちな失敗例として、「電気ケトルでお湯を沸かしてカップ麺を作れれば十分だから安価なポータブル電源でいいや!」と安易に考えて定格出力の小さいポータブル電源を選んでしまうケースがあります。
一般的な電気ケトルは消費電力が1200W前後と大きいですので、定格出力が1200W以上のポータブル電源をを用意しなければなりません。
定格出力が1200Wとなるとミドルクラス~ハイクラスのポータブル電源が必要であり、価格も高価なものになってきます。
容量
容量はポータブル電源のバッテリー容量のことでWh(ワットアワー)と表記されています。
一般的に容量が大きなポータブル電源ほど定格出力も大きくなり、使用できる電化製品の幅が広がります。
先にも例にあげたEcoFlow RIVER 2 MAXの容量は512Whですが、どれだけの時間電化製品を使えるのか?
例えば、私が軽バン車中泊で使用する「ちょこっと家電 おひとり様グリル鍋」の消費電力は260Wですので単純計算すると
512Wh÷260W=約1.96時間使用可能
冬の車中泊で人気アイテムの電気毛布は消費電力が50W程度のものが多いので仮に50Wで単純計算すると
512Wh÷50W=約10.24時間使用可能
ポータブル電源の容量÷使用する電化製品の消費電力=(約)使用できる時間
という計算になります。
しかし、ポータブル電源から電気を取る際にDC(直流)電源→AC(交流)電源に変換する作業が行われていて、ここで電力ロスが発生してしまいます。
つまりポータブル電源の容量を100%使うことはできません。
上記の単純計算は目安として考え、実際はこれよりも短い時間になることを頭に入れておきましょう。
純正弦波
ポータブル電源の製品情報に出力波形という項目があります。
ここで注目するのは「正弦波」や「純正弦波」と記載があること。
これらは先にも説明したDC(直流)電源→AC(交流)電源に変換する作業の中で出力される電気波形のことです。
詳しく知りたい方はEcoFlowの公式サイトで丁寧に説明されていますのでこちらを参照してください。
一方で、「矩形波」や「修正正弦波」のポータブル電源では使用できない電化製品があったり、使用できても故障や劣化の原因につながりますのでオススメできません。
定格出力・容量が同程度のポータブル電源で他社製品に比べてリーズナブル過ぎるポータブル電源はとくに注意してチェックしてください。
使いたい電化製品の消費電力
上記の3点(定格出力・容量・純正弦波)はポータブル電源側の製品スペックに関する項目でした。
もうひとつ重要なのがポータブル電源から電気を取ってどの電化製品を使うのか、またその消費電力は何Wなのかです。
自宅では電化製品の消費電力を気にすることは少ないと思いますが、ポータブル電源選びでは軽バン車中泊で使う電化製品・将来的に導入したい電化製品をイメージしておくことが大切です。
使いたい電化製品の消費電力×ポータブル電源の定格出力×ポータブル電源の容量=必要なポータブル電源です。
使いたい電化製品の消費電力がポータブル電源の定格出力を下回っているか?
使いたい電化製品を〇〇時間連続で動作させるためにはポータブル電源の容量はどれだけ必要なのか?
これらを考えなければなりません。
消費電力1200Wの電気ケトルを使うためには定格出力1200W以上のポータブル電源が必要ですし、消費電力50Wの電気毛布を12時間使い続けるには600Wh以上の容量があるポータブル電源が必要です。
誤って後悔しないように注意しましょう。
快適な軽バン車中泊を!
調理家電・ゲーム・プロジェクター・電気毛布・サーキュレーターなどポータブル電源があれば車中泊でできることの幅が大きく広がります。
そのポータブル電源を選ぶ際に見るべきポイントは
- 定格出力
- 容量
- 純正弦波
- 使いたい電化製品の消費電力
「大は小を兼ねる」という考え方もありますがポータブル電源のスペックによっては何十万円という高額商品に加え、ポータブル電源の本体重量が約50㎏とかなり大きなものもあります。
本当に自分に必要なスペックのポータブル電源はどれか検討することをオススメします。
デザイン・機能・大きさ・価格などメーカーによってセールスポイントは様々ですので色々なメーカーのポータブル電源をチェックしてみてください。
ちなみに私の使っているEcoFlowのポータブル電源は史上最速充電を押し出していますよ。
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