完全初心者によるククサ作り!

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ククサってみなさんご存じでしょうか?

キャンプしてる人が使ってるのをたま~に見かけますが木製のマグカップみたいな器です。

これに珈琲を淹れるとなんともオシャレ!映えですね(^^)/

僕も以前からククサが欲しいな~とは思っていました。

で、先日知り合いから桜の丸太の半割れを頂戴することが出来ましたのでククサ作りに挑戦してみようと思い立ったのでございます(^.^)

もちろん完全初心者!初めてのククサ作りです!

今回は完全初心者によるククサ作りの模様をまとめておきたいと思います。

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目次

ククサ作りの木

そもそもククサとはフィンランド北部ラップランドのサーメ人という人たちが白樺の木の瘤(コブ)をくり抜いて作った物をククサと呼ぶらしいですが、日本で白樺と言えばテレビコマーシャルでお馴染みの”白樺リゾート池の平ホテル”しか思いつかない訳で(^^;

白樺の木すら見たことが無いのに白樺の木の瘤なんて手に入る訳がありません_| ̄|○

なので今回は桜の木で作るククサ風カップというところでしょうか。

こちらが頂いた桜の木です。

この桜の木をなんと生木(間伐したてで乾燥していない木)の状態で頂きました(^^)/

ククサ作りでは生木の方が彫り易いようです。(乾燥している木は硬い)

ただし生木は乾燥するにつれてひび割れを起こすリスクもあるそうで、木の保管方法、仕上げ方でひび割れを起こしにくケアをします。

1.ククサの形を決める

まず桜の木にククサの形をイメージして描いていく工程ですが、僕が頂いた桜の木は実際は半分より大きく木の芯が残っている状態でしたので芯を落としていきます!

芯が残っているとそこからひび割れが起こりやすいそうです!

こちらが芯を除いた状態。

芯を除いたら木の表面の皮を剥がしておきます。

ここまで出来たら木の断面に作りたいククサの形を決めて下書きをしておきます。

カップになる部分はコンパスを使ってきれいな丸を書きました。

2.カップ部分を彫っていく

いよいよカップ部分を彫っていきます。

使用した道具はノミ。

ここで使用したのは外丸ノミ。

自宅にあった物で刃の先端が丸くなっています。

ノミを使えばサクサク彫っていくことが出来ますが彫る量が多いので両手、両腕にかなりの負担がかかります!

僕も翌日もれなく筋肉痛になりました(^^;

また力を込めて刃物を扱うので万が一滑ったときの為に、皮手袋を着用して作業しました。

安全には十分注意してください!

3.カップ外枠を成形していく

カップ部分を彫り終わったら外側を成形していきます。

ここで使用した道具はのこぎり(縦挽き・横挽き)、ノミ、ナイフ。

のこぎりは縦挽き(木目に対して平行に切る)と横挽き(木目に対して垂直に切る)を用意しました。

ノミはカップ部分を彫った外丸ノミではなく平ノミ。

ナイフはモーラナイフコンパニオンヘビーデューティーとカービングナイフ。

全て自宅にあった物です!

まずは大枠をのこぎりで切り細かな成形はノミとナイフで行いました。

ノミの使い勝手がかなり良かったので次回ククサを作る機会があればノミとのこぎりだけで全部完結出来そうな気がします!

ナイフで削っていくのは結構大変です(^^;

4.ハンドル部分の加工

外枠の成形が終わったらハンドル部分の加工です。

ハンドル部分の加工する前に形のイメージを書いておきます。

ここで使用した道具はカップを彫った外丸ノミ、平ノミ、ナイフです。

当初指穴を2ヵ所空ける予定でしたが1ヵ所目を彫り終わったところで2ヵ所目を空けるスペースが少なくアンバランスになってしまうと思ったので1ヵ所だけに留めておきました(^^;

指穴部分は外丸ノミを回転させるような感じで貫通するまで彫っていきました(^^)/

5.サンドペーパーで研磨

おおよそ出来上がったらサンドペーパーで角を取っていきます。

100円ショップで販売している木工用サンドペーパーを使いました。

粗目の100番を使用。

サンドペーパーってもっとガリガリ研磨できるかと思ったら全然研磨出来ずにかなり時間がかかりました。

根気の要る作業です(^^;

6.塩茹で

ネットでククサの作り方を調べていると必ず出てくる塩茹での工程。

この塩茹でをする理由がいまいち腑に落ちないんですよね~(-_-;)

塩茹でする理由を調べてみると木を安定させる為、木を割れにくくする為、防虫・防カビの為。

これらの理由が出てきますがどれもハッキリ断定した理由の書き方ではなくあいまいなんですよね(^^;

まず木を安定させる為。

これハッキリ言って意味がわからないんですよね~(^^;

木が安定するってどういうことなんでしょうか?

次に木を割れにくくする為。

塩茹ですることで木の割れを防げるなら素晴らしいですが、これも本当にそうなのかと疑問に思いました。

例えば塩茹でした木と塩茹でしていない木で作ったククサの割れ具合等の検証でもあれば信ぴょう性があるんですがね。(自分で検証しろというツッコミはご遠慮くださいm(__)m)

で、僕なりに納得できるなと思ったのが防虫。

防カビについては分かりませんが、防虫についてはなるほどと思う理由がありました。

それは海辺で拾う流木は塩分濃度が高く虫が住み着けないという記事。

流木で検索すると多くの記事で海辺の流木は虫が付かないと紹介しています。

これには納得!

実際、僕もククサの塩茹での塩分濃度も海水と同程度の3%で塩茹でしています。

みなさんが必ず行っている塩茹で工程ですので僕も見よう見まねで行いましたが、僕個人は防虫の為に塩茹でしていると思っています。

間違っていたらごめんなさいm(__)m

塩茹では塩水を沸騰させてククサを投入!

最初はククサが浮いていますのでこれが完全に沈めばOKという具合。

時間にして1時間~1時間半程度で沈みました。

塩茹ですることでククサが完成し使い始めはしばらく何を注いでも塩味がするらしいですよ( ;∀;)

7.乾燥

ククサを茹であげたら乾燥させていきます。

乾燥させるのにもポイントがあって急激に乾燥させるとひび割れを起こしやすくなるようなので徐々に乾燥させる必要があります。

ちなみに僕はこんな感じ。

新聞紙に包んでフリーザパックに入れて口を少し開けてあります。

毎日新聞紙は取り換えて乾燥するのを待ちます!

このブログを書いている時点は乾燥段階にありまだ完成していません(^^;

8.仕上げ

乾燥が終わったらナイフとサンドペーパーで最終的な形に整えていきます。

このとき使うサンドペーパーでは400番~1000番程度の目の細かい物!

自分で納得できるまで磨いていきます(^^)/

整ったら表面を軽く水洗いし乾いたのち食用油でコーティングしていきます。

ククサ作りでは匂いの少ないクルミ油を使うのが一般的らしいですがクルミ油がなかなか売っていませんのでAmazonで購入。

クルミの身を叩いてつぶしてにじみ出てくる油を塗ってもOKだそうです。

で、オイルフィニッシュ(^^)/

完全初心者によるククサ作りの感想

初めてククサを作ってみての感想です。

ものづくりが好きな性分なので最初から最後までめちゃめちゃ楽しかったです(^^)/

もちろん最初の作品なので形はいびつですが世界に自分だけの一点物と思うととても愛着が湧きますね(^.^)

大切に長く使いたいと思います。

作業工程ではカップを彫ってから外枠の成形に入りましたが、外枠の成形を先にやってしまった方が作業的にやり易いかなという反省点を少し持ってます。

次回作る機会があれば今回と反対の作業工程で行いたいと思います。

普段平地で生活している人にとってはククサを作れるサイズの丸太を手に入れるってなかなか巡り合えないので今回桜の木を譲って頂いて本当に嬉しかったですね。

もし良いサイズの丸太を手に入れたらククサ作りチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

きっとお気に入りのキャンプギアになりますよ(^^)/

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