バンドックソロベースやテンマクデザイン炎幕などパップテント人気が高まる中、FILEDOORからもパップテントが登場しました。
しかも他社製品に比べてかなりのコスパ高です。
実際にFILEDOORパップテントを体験してきましたので正直な使い勝手をレビューしていきます。
【FILEDOORパップテント320】製品仕様
【FILEDOORパップテント320】の製品仕様です。
カラー | カーキ |
本体サイズ | (約)320㎝×210㎝×130㎝ |
インナーサイズ | (約)200㎝×105㎝×120㎝ |
重量 | (約)7.5㎏ |
材質 | フライシート:ポリエステル65%、コットン35% インナーシート:ポリエステル グラウンド:ポリエステル ポール:スチール製 |
耐水圧 | 428㎜ |
カラーについてはカーキとされていますが、かなり薄い色のカーキ。
ベージュといった方がしっくり来るかもしれません。
実際のアメリカ軍パップテントはミリタリーグリーンですので、【FILEDOORパップテント320】の軍幕感は少し弱いように感じました。
気になる耐水圧
【FILEDOORパップテント320】の仕様を見てもっとも気になったのが耐水圧です。
【FILEDOORパップテント320】の耐水圧は428㎜。
ちなみに似たタイプのテント、バンドックソロベースEXの耐水圧は3000㎜とされています。
比較するとなんとなく「雨に対しての防御が弱いんだな」ということがわかります。
では耐水圧とは何なのか?
生地の上に1㎝四方の水が入る筒を立てて、筒の中に水を入れて何メートルの高さの水の水圧に耐えられるかという基準です。
・300㎜・・・小雨に耐えられる
・2000㎜・・・中雨に耐えられる
・10000㎜・・・大雨に耐えられる
・20000㎜・・・嵐に耐えられる
引用元:ワークマン公式サイト
JIS規格基準の目安だそうです。
これを見ると【FILEDOORパップテント320】は小雨程度なら耐えることが出来るということですね。
ちなみに一般的なレインウエアの耐水圧は2000㎜以上に設定されているそうなので、そう考えると「雨の日のキャンプでは頼りないな~」という印象ですね(^^;
とはいえ、キャンプはアウトドアの遊びですので出かける前に天候のチェックはしていきますよね?
晴れた日のキャンプでしたらまったく問題はありませんし、「天候が崩れそうだな~」と感じた場合は他の耐水圧高めのテントを持って行く、またはキャンプを中止するという対策をとれば気にするような問題ではないかもしれません。
レイアウト自由なフライシート
【FILEDOORパップテント320】の魅力のひとつはレイアウト自由なフライシートです。
両サイドの開閉部分はダブルジッパーになっていますので換気口代わりにしたり(【FILEDOORパップテント320】にはベンチレーターがありません)、暑い季節にはフライシートすべてのパーツをまくっておくことも出来ます。
また前後ともキャノピーにすることが出来ます。
前後とも同じように開閉できるのでテント設営時にテントの向きを気にしなくても大丈夫ですね。
インナーテントを外しておけばタープのような使い方も出来ますね。(ただし、キャノピーにする場合のポールとロープは付属していませんので別途必要本数購入する必要があります)
標準装備の二股ポール
【FILEDOORパップテント320】はオリジナルの状態で二股ポールが標準装備です。
パップテントにおける二股ポールはメリットしか存在しません(^^)/
パップテントはソロ用テントですのでそもそもの設計がコンパクトです。
そのコンパクトな室内の真ん中にポールが2本立っているのといないのとでは快適度が段違いです。
二股ポールなら室内スペースを遮るものはなにもなくストレスフリー!
室内スペースを最大限で利用することが出来ます。
アメリカ軍のパップテントにしても他社のパップテントにしても標準はシングルポールです。
【FILEDOORパップテント320】の標準で二股ポール装備なのは二股を自作したり、買います必要がないので大きなアドバンテージといえます。
また【FILEDOORパップテント320】のテントポールは完全にテントの内側だけで支える構造なので、バンドックソロベースEXのように天幕からポールの先端が突き出ていません。
耐水圧が低いので雨の日の使用は避けたいですが、仮に雨の日でもテントポールを通すハトメ部分から雨が侵入する心配は要りません。
燃えにくいT/C素材
【FILEDOORパップテント320】はポリコットン、T/C素材です。
T/C素材はポリエステルやナイロンなどの化繊素材と違いポリエステルとコットン生地を混紡することで燃えにくい難燃素材となっています。
これによりキャノピー部の下でも火の大きさに注意すれば焚き火も楽しめます。
化繊素材のテントだと火の粉があたれば簡単にテントに穴が空いてしまいますが、T/C素材の【FILEDOORパップテント320】なら火の粉があたった程度では穴は開きません(^.^)
※ただし、難燃素材といっても火に近づけ過ぎたり、直接火にかければ当然燃えますので十分注意してください。
またT/C素材のメリットとしてもう一つ上げられるのが結露しにくいという点です。
特に冷え込む時期はテント内の結露も発生しやすくなりますので、その点でも大きな効果を発揮しますよ。
換気を十分に行うことでさらに結露の抑制につながりますよ!
スカート標準装備
【FILEDOORパップテント320】は二股ポールにつづき、スカートも標準装備です。
テンマクデザインの炎幕やバンドックソロベースなどのパップテントにはそもそもスカートが装備されていません。
バンドックソロベースも改良されたバンドックソロベースEXになってスカートが標準装備されました。
スカートは風、雨の侵入をおさえる他、虫の侵入を防ぐ効果も期待できます。
パップテントのようなロースタイルで過ごすテントでは地面に直接マットを敷いて寝たり、ローコットを使用して寝ると思いますが、スカートなしの状態だとつねに下からのスキマ風がスースーですからね(^^;
冬のキャンプではとても耐えられません(^^;
他社のパップテントでは自分で改造したり隙間を落ち葉で埋めたり試行錯誤されてる方もみえるようです。
最初から標準で装備されていればその心配をする必要がありませんね。
コットも収まるインナーテント
【FILEDOORパップテント320】にはインナーテントが付属しています。
190㎝程度のコットならスッポリ収まります。(ただしローコットに限る。テント自体の高さが低いのでハイコットは使いにくい。)
春や秋はまだまだ虫が気になる季節です。
インナーテントの中で虫を気にすることなく眠れるのはうれしいですね(^^)/
このインナーテント前面はメッシュ生地なんですが、背面はメッシュになっていないので通気性が高いとはいえません。
「気温が30℃を超えてくるような夏の間は熱中症のことを考えると使いづらいかな~」という印象です。
T/C素材なのに安価
テントにしてもタープにしてもT/C素材を使用したものってそこそこ良いお値段するんですが、【FILEDOORパップテント320】はT/C素材、二股ポール標準装備、スカート標準装備と充実した装備内容のわりに2万円台前半という求め易いお値段設定なんですよね(^.^)
T/C素材のテントで【FILEDOORパップテント320】よりコスパの良いテントってなかなかないんじゃないですかね。
晴れた日に使いたい【FILEDOORパップテント320】
- レイアウト自由なフライシート
- 二股ポールの標準装備で室内広々
- 燃えにくいT/C素材
- スカート標準装備
- コットも収まるインナーテント
- 充実した装備で安価
【FILEDOORパップテント320】なかなか良いテントだね!
そうだね。
でも耐水圧の低さだけはちょっと気になるね。
その点は事前に天候を調べて対策を練っておけば大丈夫だよ
そっか!
それよりも他にメリットがたくさんあるもんね!
やったね!
これで憧れのパップテントでキャンプ出来るかもしれない!
楽しみだね~!
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