車中泊やキャンプで注目を集めている「ポータブル電源」
ポータブル電源でどんな電化製品が使えるのか気になる方も多いはず!
しかし、一口にポータブル電源といってもバッテリー容量や出力できる電力量が異なります。
この記事では車中泊やキャンプで使いそうな電化製品を、どのポータブル電源で使えるのかバッテリー容量や定格出力別に整理してみます。
今回は私も使っているEcoFlow社製のポータブル電源ラインナップを参考に解説します。
ちなみにポータブル電源の選び方についてはこちらの記事でまとめていますのでどうぞ。
はじめに
ポータブル電源で電化製品を使うにあたりチェックすべき項目があります。
- 容量
- 定格出力
- 消費電力
理科の授業のようで敬遠したいところですが、これらは無視できない最低限の大切なチェック項目ですので理解しておきましょう。
容量
容量はバッテリー容量のことでポータブル電源に貯めておける電力量です。
Wh(ワットアワー)で示されます。
ポータブル電源は家庭のコンセントと違い、決まった量の電力しか使うことができません。
ポータブル電源の種類によって容量の大きさが変わってきます。
定格出力
定格出力はポータブル電源が安定して出力できる電力量のことでW(ワット)で示されます。
例えば、定格出力500Wのポータブル電源であれば、消費電力が500W以下の電化製品を安定して使用できます。
反対に定格出力500Wのポータブル電源に対して、消費電力が500W以上の電化製品は使用できないと考えておけば問題ありません。
一般的にポータブル電源の容量が大きくなるほど定格出力も大きくなります。
消費電力
消費電力は電化製品を使用する際に消費する電力量です。
こちらもW(ワット)で示されており、電化製品の製品仕様に記載されています。
例えば、ポータブル電源で消費電力100Wの電化製品を2時間(2h)使うとすると
100W×2h=200Wh
消費電力量が200Whとりなり、ポータブル電源のバッテリー容量が200Wh減るという計算になります。
車中泊やキャンプで使用する電化製品の一覧
車中泊やキャンプで使いそうな電化製品と消費電力の例を一覧にしてみました。
電化製品名 | 消費電力(約) | 電化製品名 | 消費電力(約) |
スマホ(充電時) | 5~16W | プロジェクター | 135~180W |
LEDライト | 5W | 炊飯器 | 350~450W |
サーキュレーター | 20~30W | 電子レンジ | 500~1300W |
Switch(本体充電時) | 39W | IH卓上コンロ | 750~1000W |
小型冷蔵庫 | 30~60W | ハロゲンヒーター | 800~1000W |
電気毛布 | 35~55W | ドライヤー | 1100~1300W |
ノートパソコン | 45~65W | 電気ケトル | 1200W |
上の表から熱を発する電化製品の消費電力が大きくなることがわかります。
EcoFlow社製品のラインナップの容量・定格出力
つづいてEcoFlow社製のポータブル電源ラインナップの容量と定格出力のみをまとめたものです。
製品名 | 容量 | 定格出力 |
RIVER 2 | 256Wh | 300W (X-Boost450W) |
RIVER 2 MAX | 512Wh | 500W (X-Boost750W) |
RIVER 2 Pro | 768Wh | 800W (X-Boost1000W) |
DELTA 2 | 1024Wh | 1500W (X-Boost1900W) |
DELTA MAX(2000) | 2016Wh | 2000W (X-Boost2400W) |
DELTA Pro | 3600Wh | 3000W (X-Boost3750W) |
電化製品に必要なポータブル電源はどれか?
では、先ほど例にあげた電化製品を使うにはどのポータブル電源が必要なのか整理します。
スマホ充電・LEDライト
スマホ・LEDライトを充電するだけでしたらポータブル電源はオーバースペックです。
ポータブル電源よりも安価なモバイルバッテリーで十分です。
サーキュレーター
サーキュレーターはEcoFlow社製ポータブル電源すべてで使用可能です。
容量・定格出力がいちばん小さいRIVER 2でもサーキュレーターだけの使用目的でしたら10時間程度使える計算になります。
他の電化製品と組み合わせで使う場合はRIVER 2 MAX以上の機種だと安心です。
Switch
ポータブルゲーム機のSwitchの充電もEcoFlow社製ポータブル電源すべてで使用可能です。
こちらも、他の電化製品と組み合わせで使う場合はRIVER 2 MAX以上の機種だと安心です。
小型冷蔵庫
小型冷蔵庫の消費電力は大きくありませんが、長時間使用する電化製品なのでトータルの消費電力量は大きくなります。
一泊の車中泊・キャンプであってもRIVER 2 Pro以上の機種だと安心です。
他の電化製品と組み合わせて使う場合は、容量の大きいDELTAシリーズであれば余裕があります。
電気毛布
電気毛布は就寝時6~7時間程度使用するとしてRIVER 2 MAX以上の機種が必要になります。
RIVER 2 MAXでも容量には余裕がありますので、電気毛布以外の電化製品も使用可能ですね。
ノートパソコン
ノートパソコンはEcoFlow社製ポータブル電源すべてで使用可能です。
ノートパソコンを使用する時間と他の電化製品との組み合わせを考えて、容量・定格出力の大きさを決めると良いでしょう。
プロジェクター
プロジェクターは消費電力100W以上ですがEcoFlow社製ポータブル電源すべてで使用可能です。
RIVER 2でも映画一本をギリギリ見れる程度の容量があります。
RIVER 2 MAX以上なら映画二本+他の電化製品の使用もできそうですね。
炊飯器
炊飯器使用の最低ラインはRIVER 2 MAXです。
RIVER 2では容量・定格出力とも不足して使用できません。
電子レンジ
電子レンジは消費電力が大きいのでDELTA 2以上の機種が必要です。
DELTA 2以上の機種は価格も高額になりますので、車中泊・キャンプの頻度が少なければAC電源付きサイトがあるキャンプ場の利用を考えた方が良いケースもあります。
IH卓上コンロ
IH卓上コンロはの消費電力は1000W程度なのでRIVER 2 Proでも使用できるかもしれませんが、定格出力がギリギリ、もしくは不足する可能性もありますのでDELTAシリーズを用意した方が安心です。
ハロゲンヒーター
ハロゲンヒーターもIH卓上コンロと同様にDELTAシリーズの機種があると安心です。
ドライヤー
ドライヤーはDELTAシリーズでなければ使えません。
電気ケトル
電気ケトルはお湯を沸かすだけですが大きな消費電力が必要です。
こちらもDELTAシリーズが必要になります。
電化製品の消費電力は重要!
ポータブル電源で電化製品を使う場合、ポータブル電源の容量・定格出力・電化製品の消費電力がいかに重要かおわかりいただけたと思います。
- 容量
- 定格出力
- 消費電力
なかでも電化製品の消費電力を気にすることは少ないですので見落としがちです。
消費電力は何Wなのか?またそれを何時間使用するのか?でポータブル電源に求めるスペックがまったく違ってきます。
とくに調理家電やヒーターなど暖める類の電化製品では、容量・定格出力の大きなポータブル電源を要求されます。
どのポータブル電源だったらどの電化製品が使えるのかこの記事を参考にしていただき、事前に車中泊・キャンプで使いたい電化製品をリストアップすると良いですね。
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